新年度で、新生活が始まったでしょうか。
無事希望の会社に入れた皆さん、頑張ってください。
でも、いざ仕事をやり出すと、聞いたことないビジネス用語で意味がわからないことが多々ありますね。
例えば上司が、
「新入社員の人も会議に参加しておいてね」
そこで聞いた意味不明のワード
「リスケ、アサイン、イシュー、エビデンス…」などに面食らってしまいます。
「何言うてるんやろ?これは日本語か?」
これに対して私は、こんなことをドヤ顔で言う上司は見事なスノッブ上司だな、と思っています。
さて、意味わかりましたか?
・リスケ :予定を再考
・アサイン :担当割り当て
・イシュー :課題
・エビデンス:裏付け、証明
・スノッブ :知ったかぶりの無能な人
このように、最近は変な横文字を使うことが多くなっていますね。
海外との取引が多いなら仕方ないですが、せめて自分達の間ではわかりやすいコミュニケーションをしたいと、と思ってしまいます。
この記事では、こういった意味の分からないビジネス用語について紹介します。
冒頭のリスケやスノッブ、意味を知らなかった人はぜひこの記事を読んで覚えてください。
そして、できるだけ皆が理解できる言葉で会話しましょう。
自分に自信のない人、アタマの悪い人ほど難しい言葉を使いたがる傾向にあります。
「俺はこんな言葉を知って使っている」とドヤ顔で自慢したいんでしょうかね?
実は賢い人ほど、皆にわかるような言葉を使うんだけどね…
ビジネス用語の意味を一覧
さて、では実際にビジネス用語とその意味を見て行きましょう。
全部で72個あります。
用語:意味(関連知識)と言った形でまとめました。
冒頭の5個も再度復習します。
ア行のビジネス用語
ア行で始まるビジネス用語です。13個あります。
比較的たくさんありますが、アグリーとかアポとかエビデンスとか…
結局は英語を日本語で言ってるだけなんですね。
- アグリー:賛成(agree)
- アサイン:割り当て(assign)
- アジェンダ:議題
- アセスメント:評価(客観的に評価すること)
- アセット:資産
- アポ:予約(appointmentの略)
- イシュー:問題点
- イニシアチブ:主導権
- イノベーション:大改革
- インセンティブ:報酬
- エスカレーション:任せる(上司に報告し対応を引き継ぐこと)
- エビデンス:裏付け、証拠
- オンスケ:予定どおり(on schedule の略)
カ行のビジネス用語
続いてカ行で始まるビジネス用語です。これも13個あります。
- カウンターパート:仕事相手
- ガバナンス:企業管理
- キックオフ:開始(サッカー用語)
- クライアント:依頼主(顧客)
- グランドデザイン:大目標(長期的な計画)
- クリティカル:批判的な(致命的な)
- クロージング:契約締結(完了の意味もある)
- コアコンピタンス:自社の強み(他社が真似できない強み)
- コミット:約束を守る
- コモンセンス:常識/良識
- コンシューマー:消費者
- コンセンサス:複数の合意
- コンピテンシー:行動特性(優秀な人に共通する特性)
サ行のビジネス用語
次はサ行でです。12個です。
- サステナブル:持続可能な(sustainable)
- サマリー:まとめ(要点)
- シナジー:相乗効果
- シュリンク:縮小
- ショート:不足
- スキーム:枠組み
- スクリーニング:ふるいにかける
- ステークホルダー:利害関係人
- スノッブ:中身がない(通ぶって中身が伴わない)
- ゼネラリスト:万能な人(対義:スペシャリスト)
- ゼロベース:白紙に戻す
- ソリューション:解決策
タ行のビジネス用語
タ行で始まるビジネス用語です。5個あります。
- ターム:期間
- ダイバーシティ:多様性(年齢性別人種宗教など)
- タスク:仕事/課題
- ドラスティック:抜本的な(思い切った)
- トンマナ:一貫性(tone & manner)
ナ行のビジネス用語
ナ行で始まる用語です。5個あります。
- ナレッジ:情報(knowledge)
- ニッチ:隙間の
- ネゴる:交渉する(negotiation の略)
- ノーティス:お知らせ(notice)
- ノマド:外で働くこと(リモートワークのこと)
ハ行のビジネス用語
ハ行は12個です。
- バイアス:先入観(「偏る」の意味から派生)
- バジェット:予算(budget)
- バズワード:曖昧な言葉
- バッファ:余裕
- ビジョナリー:先見の明がある人
- ファシリ:司会
- フィックス:完成(「fix=固定・確定」から派生)
- プッシュ:働きかけ
- ブルーオーシャン:競合が少ない市場(対義:レッドオーシャン)
- フロー:流れ
- ペンディング:保留
- ボトルネック:障壁、停滞箇所(bottleneck)
マ行のビジネス用語
そして、マ行、5個です。
- マーケットイン:需要をもとに
- マージン:手数料(余裕)
- マイルストーン:中間目標(一里塚から派生)
- マネタイズ:収益化
- モアベター:より良い
ラ行/ワ行のビジネス用語
最後にラ行とワ行を一括でご紹介します。7個です。
- リスケ:予定変更(reschedule の略)
- リソース:金と人(資源、資産の意味から派生)
- レッドオーシャン:競合が激化している市場(対義:ブルーオーシャン)
- ロイヤリティ:商標権/著作権(Royalty)
- ロイヤルティ:愛着心/こだわり(Loyalty)
- ローンチ:開始(サービスなどの開始)
- ワンストップ:1カ所で完結(1カ所で何でも揃う)
こぼれ話
ア行で出てきた「エスカレーション」という用語で、苦い思い出があります。
少し脱線して、お話させてください。(興味なければ次の章へ)
私はメーカーの開発職ですが、自分が手掛けた開発品に不具合があって、取引先と長らくやり取りして対策していたことがあります。
なかなか解決策が見いだせない状態が続いたある日、取引先の担当者上司を名乗る人からメールが来て、
「本件に関しては解決のメドが見られないので、貴社にエスカレーションします」
エスカレーションの意味が分からず、周囲に聞いてもネットで調べても意味が分からず困った記憶があります。
「エスカレーション=上昇」って意味しかネットでも出て来なかったのです。
何か大変なことが起こるのかも、と戦々恐々としていました。
結局は、「上司にチクるからな」って意味だったんですけどね。
もっと、分かる言葉で言えよ、と思った苦い思い出でした。
書籍を紹介
これらの内容をまとめた書籍を紹介します。
漫画も交えてコミカルにまとめられていますので、ぜひ参考にしてください。
参考書籍です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
会社に入ったらよく使われるビジネス用語をまとめてみました。
業界によって、よく使われる用語は異なると思いますが、アサインやエビデンス、ペンディングなどはどの業界でもよく使われるでしょう。
逆に、コアコンピタンス、トンマナ、ノマドなどは、ある特定の業種に限った用語かも知れません。
言葉は意思伝達に必須のツールなので、意味が分からないと意思疎通ができませんし、仕事もうまく回らないでしょう。
各社それぞれに特有の意味を持って使われている用語もあるかも知れませんが、まずはこれらを参考に理解して、各現場現場での意味合いに落とし込む作業を進めて行ってください。
英単語を覚えたように、この72個をすべて覚える必要は、全くありません。
一生使うことのない用語もありますし、放っておいたら自然と覚えている用語もあるでしょう。
意味が分からない場面に遭遇したとき、「あのブログに書いてあったな」と思い出していただければ、私もこのブログを書いた甲斐があったと思います。
頑張って慣れてくださいね。
本当は社会人一年生でも理解できる平易な言葉でコミュニケーションをとるのが、理想的なんですけどね…
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