子供に携帯電話・スマホを持たせるかどうか、悩んでいる人も多いかも知れません。
今の時代、多くの人がスマホをもって、通信通話からSNSゲームまで便利なツールとして利用していますね。
またその一方で、いじめの温床になったり犯罪に巻き込まれるなど、親の立場としては心配は尽きません。
そしてスマホを持つと必ず付いて回るのが月々の請求の話。
子供の場合、際限なく使ってしまうなど留意事項はますます増えます。
この記事では、高校生の子供にスマホを持たせたことによって、数万円単位のお金をゲーム課金に使われた事件の経緯と防止策、その後の対応までを実録として記事にしました。
それはソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いの利用によるものです。
「ウチでは絶対にそんなことは起こらない」と高をくくっているヒトは、是非この記事を読んでみてください。
なぜなら私も、この事件が発覚するまで同じように考えていたからです。
スマホアプリ「My SoftBank」の監視だけでは、防げないのです。
事件の発覚_心当たりがないカード請求
半年ほど前から、毎月のクレジットカードの明細に心当たりのない請求項目が表れ始めました。
「ソフトバンクワイモバイルマトメテシハライ」 1200円
「ソフトバンクワイモバイルマトメテシハライ」 980円
…
「少額だし、ソフトバンクなら携帯代の何かな?」と安易に考えて詳しく調べませんでした。
多くの人が、クレジットカードの毎月の明細は合計金額は気にすると思います。
しかし、10件、20件とあるそれぞれの個々の項目は、事細かに確認しないのではないでしょうか?
私も、通販で買った飲料や雑貨に電気代などはチラチラと確認していましたが、変なものはありませんでした。
毎月の携帯電話の請求は、スマホアプリ「My SoftBank」で確認することができます。
今月も大丈夫、と思っていたのです。
しかし、これは定期的な通信料の確認しかできないことが、今なら分かります。
電話代や通信料の加算は計上されますが、その他の料金は加算されないのです。
この「まとめて支払い」の請求は、請求金額はネットで分かりますが、中身は分かりません。
詳細を知りたければ、あの繋がりにくい電話で問合せるしかないのです。
例えば訳の分からない名目や英語名が並んだ請求なら疑いを持ちますよね?
しかしソフトバンクの請求なので、「何かに使ったのかも..」と思い込んでいたのです。
結論から言うと、この「ソフトバンクマトメテシハライ」は、三郎(高校生)がこっそりゲーム課金をしていたのです。
半年で8万円弱になります。
この間、これに気付けなかったことが非常にショックで残念でした。
家族のスマホの使用環境
我が家は、私と妻と息子3人の5人家族です。
全員でワイモバイルの回線を使用し、自宅のWifiもソフトバンク光を使っているソフトバンク利用家族です。
携帯電話は通信料を見直して、2年ほど前に5人まとめてソフトバンクからワイモバイルに切り替えました。
ソフトバンクとワイモバイルは別の会社ですが、電波は同じものを使っていて実質同じキャリアです。
子供たちには三人とも、スマホを高校生から持たせています。
そしてこれを格安の契約で、子供たちに利用させているのです。
参考:子供の教育にかかる費用
月のデータ容量(いわゆるギガ)は不十分なようですが、自宅にはWifiがあるし上手くやりくりするようさせていました。
MySoftBankでは、それぞれの電話番号の使用状況を可視化できています。
通話料と通信料、携帯の機種代金の分割ローンが計上された契約もあります。
これを定期的に監視していたのですが、「ソフトバンクまとめて支払い」の請求はこの中には含まれません。
別の請求項目として請求されるのです。
これが今回、私が子供のゲーム課金を見抜けなかった理由です。
世間のスマホ事情とゲーム課金
我が家は高校生からですが、世間では中学や小学校からスマホを持たせている家庭が多いように思います。
そして各種ネットやSNSで見てみると、子供たちは皆あの手この手でスマホ利用を試みています。
結局は、際限なく動画を観たい、とか、際限なくゲームを楽しみたい(有利に課金したい)に尽きるようです。
・親の立場:如何にして、子供のゲーム課金をさせないようにするか
・子の立場:如何にして、親にバレずにゲーム課金をするか
の相反する攻防となっています。
充分な資金力がない子供たちは、どのようにして足りないギガを確保するか、無料でゲームを楽しむかを探っています。
そこで想像力を発揮して様々な方法を考案するのは見上げた努力だな、と思いますが、親のお金を盗んだり誤魔化したりするのは絶対によくないですね。
親にバレないゲーム課金方法を教えて欲しい、とか、数万円を課金してバレそうだけどどうしたらいいか、と言った質問も多数見かけます。
私の考えとしては、子供の月々の小遣いの裁量範囲やアルバイトで自分で稼いだお金なら、使うのは仕方ないと思っています。
正直に言えばゲーム課金には否定的な意見ですが、決まった範囲で使うのであれば、例えばコンビニでお菓子を買ったり自販機で飲み物を買うのと同じだと思っています。
しかしそれを範囲を超えて、親のお金を盗むかたちでゲーム課金のお金を捻出し消費することは絶対に避けなければなりません。
親が承諾していない使い方ならば、家庭内とは言え、犯罪行為になるのは言うまでもありませんね。
「ソフトバンクまとめて支払い」とは
さて、今回問題のソフトバンクまとめて支払いがどのようなものか、確認しておきたいと思います。
公式には下記のような記述があります。
ソフトバンクまとめて支払い
スマートフォンやパソコンなどで購入したデジタルコンテンツやショッピングなどの代金(途中略)アプリケーションなどの購入分を、月々の携帯電話のご利用料金とまとめてお支払いいただける決済サービスです。
My SoftBankのアプリを開くと、お馴染みの「お父さん犬」が付いたカードの絵の申し込みアイコンがデカデカとあります。
右下にカード会社のマークがありますが、つまりVISAが使える決済はできることのようです。
これを使って、さまざまな買い物ができるのです。
そして、この申し込みは保護者の同意無しで、できるようです。
普通、高校生にクレカなんて持たせないですよね?
彼らからすれば、無限にお金が湧いて出る「打ち出の小づち」ですよ。
使い込みの実態
さて前にも書いたように、半年ほど前からクレジットの明細に計上され始めた謎な請求ですが、
毎月の額を調べてみるととんでもないことが分かって来ました。
1つ1つは目立った額ではありませんが、どんどん額が増えて行ってます。
12月はその回数が異常です。
当初は「おいおい、何をしてくれてるんだよ、ソフトバンクさん」と考えていました。
ネットで検索しても『ソフトバンクマトメテシハライ』って何に使われているか、よくわかりません。
そこで、電話してみることにしました。
ソフトバンク契約の携帯電話から、151
ショートメッセージが送られてくるので、URLをクリックして
オペレータから電話してもらう時刻を指定し予約します。
休日って、電話のオペレーターには電話、全くつながらないですよね?
そこで、有休を取った平日の昼に、かけてみたんです。
以下、電話での会話です。(一部を抜粋)
「ソフトバンクまとめて支払い」の名目で
半年ほど前から、心当たりのない請求がクレジットカードの明細にあるのですが…
お調べしますので少々お待ちください
いつ頃からの分でしょうか?
半年ほどなので、夏頃からです
はい、確かに8月から記録があります
ご契約の5回線の一つ、090-OOOO-OOOO の回線から
ご利用となっています
え?この番号は、三郎か…
マジかあいつ…
例えば12月の○○円と○○円は、林檎.comからの請求となっています。
おそらく、ゲームの購入、課金などが考えられますね。
どういう使い方をしたら、こんな課金とか
できるんですか?
スマホのMy SoftBankアプリをご存じでしょうか?
この中にソフトバンクカードという機能がありまして、
クレジットカードのような利用やゲーム購入・課金ができるのです
支払いで、クレジットではなくキャリア決済を選択されていると、
今回のような料金の請求となります
親が了承していません
今後、使えなくすることは可能ですか?
それでは一旦、上限を0円として
お父様の携帯電話以外からの
金額の変更ができない設定にします
後から調べたら、未成年であっても、
・12歳まで: 2000円
・20歳まで:20000円 を、初期設定として使える設定となっていた。
つまりスマホを持たせてしまったら、
子供だけの判断で毎月2万円を自由に使うクレジットカードを渡したのと同じことになるのです。
更に、カードの請求は「マトメテシハライ」としか明細に載って来ないので、私の場合のように額が少ないと、
「これは何だろ?」で終わってしまう可能性が高い。
「こんなシステム、マズくないですか?」とオペレータに尋ねたところ、
少しバツが悪そうな応対だったので、同じようなクレームを何度も受けているのだろうと思いました。
ただオペレータにこの問題を言っても、会社のスタンスが変わらなければ今後も同じような被害が出ると予想されます。
三郎への対応
過去半年分のカード明細の「ソフトバンクマトメテシハライ」の日付と請求額、対象となった電話番号を見せて、三郎に事情を問いただしました。
最初はシラを切っていたが、逃げられないと分かると白状しました。
コンビニで無駄にジュースやらお菓子を買っていると思ったら、ほとんどがゲーム課金に使われていました。
今、この記事を書きながらもハラワタが煮えくり返る思いですが、無駄遣いした息子に対してなのか、見抜けず無駄に課金を許していた自分に対する怒りなのかは分かりません。
ひとまず三郎の携帯では、これを利用できないようにしたままです。
しかし、今後また別の方法で、課金する方法を見つけるかも知れない。
そう考えるとイタチごっこのような気もしています。
携帯を回線ごと解約すれば話は簡単なのですが、学校からの通知などもあります。
スマホは今は完全に日常生活に入り込んでいるので完全に無くせないところが、ツラいところだと思います。
早いうちに社会に出て、全て自分の稼ぎでまかなうようになって欲しいと思います。
そうすれば、こういった親の苦労も少しは理解してもらえるかな、と考えているのですが…
まとめ
今回のことは、親も子供もよい勉強になったと思います。
家庭内だけで済んで、他人に迷惑をかけないでよかったと思うことにしました。
他人が関わると、窃盗や詐欺と言われてしまうので非常に怖いです。
最近ではスマホの動画を安易にSNSに流して、馬鹿みたいに損害賠償請求をされている愚かな若者が散見されるが、ことの善悪を十分に見極めることができないうちに、スマホを使わせてしまっていることに、世間のオトナは大きな責任を感じないといけないと思う。
三郎への今後のスマホ使用に関する制限と監視は、今もどうして行くか模索中で確定はしていません。
このままうやむやでこれまでどおりになってしまうとマズいので、何らかの措置を講じて、また機会があればこの記事の続編として紹介したいと思います。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
子供って、大人が思うよりも数段上の知恵が回ります。
特にこう言った「制限を超えた遊び」を、犯罪にならない範囲でどう制限していくか、皆さんも是非、気を付けて、しっかり見守って行ってくださいね。
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