「なぜ、自分は勉強しなければならないのか」と考えたことないでしょうか?
または子供に「どうして私は勉強をしなければならないの?」と問われた経験はありませんか?
学力試験以外の理由も…
日本に限らず世界各国で、学力試験で人をふるいにかけて一定の基準の人を掬い上げるシステムが一般的になっています。
これは今に始まった話ではなく、古代中国の役人登用試験「科挙」に始まり世の中では普通に行われていますね。
「勉強する理由」でまず最初に思い付くのは、この学力試験のクリアを目指すため、です。
しかしそれだけではありません。2番目の理由が存在します。
種明かしをすると、「物事にじっくり取り組む姿勢・意識を根付かせる」
この記事では、勉強が苦手でやる意味を見出せない人に対して、勉強をすることの意味を理解してもらい、実際にモチベーションを上げるキッカケ作りをしたいと思います。
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この記事を読めば、勉強をする意味を理解し、勉強するモチベーションを上げることができます。
「なぜ勉強をしなければならないか」の2つ目の答えにもなっています。
勉強に限った話ではありませんが、
「やる気になって主体的に取り組む」か「やらされ感でイヤイヤ取り組む」かでは、成果が雲泥の差となって現れます。
前向きな気持ちで取り組めば、持っている力の120%の成果を発揮することができるかも知れませんね。
課題解決のための訓練
では、なぜ勉強をしなければならないのか。
諦めずにやり続ける力を養う
なぜ勉強をしなければならないか、の2つ目の理由です。
それは課題に対してじっくりと取り組み、解決に導いていく姿勢を養うためです。
子供の頃からの勉強を通じて、その訓練を行っている、と考えてください。
机に向かい、課題に取り組んでいくことで、物事にじっくり取り組む姿勢が養われます。
目の前の問題が難しいか易しいか、得意科目か苦手科目かなど、場合ごとに人ごとに違ってくるでしょう。
しかし、途中で諦めずに最後まできっちりやり通せるかどうかでその結果が変わってきます。
成果がで出たら楽しくなってもっとやるようになります。これがいわゆる「できる人間」への道筋です。
結果が出ない場合、途中でやめてしまう場合。これは「できない人間」になる兆候です。
時間がかかっても諦めずに最後までやり通す、
この「諦めずにやり続ける力を育成すること」が勉強をする意味です。
今の社会が、ある物事を決められた方法によって対処していく、そしてそれを粘り強く推し進めて行ける人を必要としており、これをキチンとできる人が社会から受け入れられるようになっているからです。
一般社会では使わない知識では?
ちょっと脱線しますが、よく聞かれる話としてあるのが、
社会に出ても役立たないことを一生懸命に学ばなければならない理由は何なのか?
因数分解やモル計算、世界の古代文明、漢文の返り点など、学校を卒業したら全く必要のない知識だ…と
しかしこれはやむを得ないことです。
社会に出て必要な知識は中学までの義務教育でほぼ学びつくしているので、それ以降の高等教育の内容が一般社会で使う頻度が極端に低いものであることはやむを得ないことでしょう。
勉強できる人が立派な人間なのか?
さて、ここまで読み進めてくると、
勉強できる人間はキチンと問題を解いて正しい解答を導いて来れる、
だから、一般社会でも必要なことをキチンとできる人間だ、と言うように聞こえます。
しかし、では勉強ができる人間が仕事ができる素晴らしい立派な人間か、と言うと必ずしもそうではないですね。
繰り返しになりますが、今の一般社会のシステムでは、決められた課題に取り組んで真面目に最後までやりきるような人材が重宝される仕組みになっています。
しかしそれは、決まった答えのある勉強科目ばかりではなく、答えのない課題などへの対応も必要になるので、
学校の勉強がよくできた人=社会生活上の課題解決も得意な人、というわけにではありません。
社会に出ても、勉強はできたが仕事ができない人間は掃いて捨てるほどいますし、逆に勉強はできなかったが仕事ができる人間もたくさんいます。
ただそれでも、入学や入社の人員を選考するときには、学力試験を行ってその点数で比較するのが手っ取り早いので、ある一定の点数を取れた人を一まとめに合格としています。
そして、学校教育はそういう人材を育成する方向に進んでいる、と言うことなのです。
もちろん、そういう枠に当てはまらない人で大成功を収めている人もいます。
例えば、職人・芸術家のような人は、この枠にはあてはまらないかも知れませんね。
但し、そういう例は厳しいレアな世界での話になって来ますので、通常はあまりアテにしない方がいいです。
まとめ
以上おさらいすると、勉強をする理由はこの2つでした。
- 学力試験をクリアするため
- 物事に取り組む姿勢を養うため
そしてこの2つは互いに関連していて、片方の力が向上すればもう片方も連られて向上します。
仮に学力試験で思うような成績を得られなかったとしても、そこに取り組んだ努力は身になって残っています。
そういった取り組む姿勢を評価されて、予想外に試験に合格することも少なからずありますので、あきらめずに最後までやり切るようにしてみてください。
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