[負けない株]投資初心者が株式投資で勝てない理由

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銀行にお金を預けても利息はわずか、今は国も勧める投資ブームです。
しかし、いざ投資ということで株やFX・暗号資産に手を出してもほとんどの人は負けている現状があります。ドルコスト平均法などで盲目的に長期に買い続けるなら、超長期で見れば上昇傾向なんですが、短期中期ではなかなか思うように行かない。
それが何故かと考えたとき、特に個別株について言えば、私は一つの結論にたどり着いています。

そのことについて、記事にまとめたのでぜひ確認ください。

最初に断っておくと、私もトータルでは負けています。
これまでやってきてわかったこと、株に代表される投資案件について、特に初心者が大ヤケドして最悪は退場してしまう理由は、ある一定の法則があります。

目次

自らの心の命ずるままに…はダメ

この記事では、投資を行う上で特に初心者が陥りやすい問題と人間の心理について書いていきます。株を始めたら損をするのは、大多数の人間が持っているヒトの心理が原因です。
その心理を理解し、自制し、上手に投資を進めていきましょう。
自らの心の命ずるままに売買してはいけません。

この記事を読み進めて理解したら、今よりは負けない投資家になっていることでしょう。

株式投資で負けない方法

一般に言う「株で負けない方法」は株を始めたとき嫌というほど目にしているはずです。
次の3点はどれか一つ、または全部を、聞いたことないでしょうか。
①マイルールを決めてそれを厳守
②株に回す資金は余裕資金とし、生活費を充てるな
③メンタルを鍛えろ
だがしかし、これらを逸脱するから勝てないし、大きな損害を負ってしまうのです。

では順番に見て行きましょう。

マイルールを決めてそれを厳守

これはいわゆる売買のタイミングを決めなさい、という意味です。
購入額に対して、何%の利益が出たら利益確定する、何%の損害が出たら損切する、です。
例えば5%で利確、̠-3%で損切、と決めて厳格に守って運用すれば、よほど下手な銘柄選びをしない限りは、トータルではプラスになるはずですね。

最初は訳も分からないまま、とりあえずルールを守っています。
しかし、運よく勝って利益が出てきたら、調子に乗ってしまいます。
「これ、マイルールを超えるけど、ちょっとくらいいいよね」とルールを破ります。
利益10%超えたよ~、と喜んでいたら、翌日の悪材料で暴落してマイナスになったりします。
そんなときは、ルールを守るべきだった、と後悔するのです。

投資格言に、頭と尻尾はくれてやれというのがあります。魚の鯛(たい)をいつも連想していますが、
もう少し行けたのに…ってくらいで、止めておきましょう。欲張らないで。
ということを意味しています。

株に回す資金は余裕資金にし、決して生活費を充てるな

余裕資金で始めた株式投資も、どんどんと資金を注ぎ込みたくなります。
例えば勝ってるからもっと注ぎ込もう。と生活資金にまで手を出して追加購入します。
今までは500株だったけど、ちょっと貯金を崩して1000株にした。利益も2倍だ。
そして、気が付けば暴落して、売るに売れない価格まで下落、生活資金を使えない塩漬けにしてしまいます。

メンタルを鍛えろ

投資資金が大きくマイナスとなり、もう耐えられない段階まで損害が拡大したとします。
損害額が最初は10万円、そのうち20万円、30万円と拡大し、まだまだマイナスだ、
となるともう耐えられなくなります。そうして、損切。損害を確定します。
株価の底値で売ってしまう。
つまり、高いときに買って安いときに売るという一番の悪手となります。

もう少し待てばプラスに行くかもしれませんが、とにかくメンタル的に耐えられない。マイナスの値を見ていると怖くなって売ってしまう。
この場面でもやはり、マイルールを決めておいて、何%の損害が出た時点で損切する、を確実に実践していれば、避けられたケースです。

なお、メンタルを鍛えるのは実際は難しいです。
何度も損害を体験し、修羅場をくぐった場合に備わる一種の鈍感力、麻痺状態かも知れません。

株式投資体験セミナー

実は私の話です

なお、これらは全て私の経験談です。
関連のリンクを貼っておきます。興味があれば読んでみてください。

リンク:株式投資で失敗しないための3つの戒め

プロスペクト理論

さて、株式投資をする上でのこれらの負けないための考えは、先人の経験則だけではなく人間の行動から説明が付く内容です。

ここで2つ問題を出すので、あなたならどう行動するか考えてみてください。

(問1)
あなたは「賭け」をしなければなりません。AとBのどちらを選びますか?
A:勝率100%の賭けです。勝ったら100万円もらえます。
B:勝率50%の賭けです。勝ったら200万円もらえます。
(問2)
あなたには200万円の借金があり「賭け」をしなければなりません。
AとBのどちらを選びますか?
A:勝率100%の賭けです。勝ったら借金200万円のうち100万円が返済免除されます。
B:勝率50%の賭けです。勝ったら借金200万円が全額返済免除されます。

これは「プロスペクト理論」という名前が付いている考え方です。
ほとんどの人が、問1では確実なAを選び、問2では冒険してBを選びます。
つまり、得られる利益が少ない方を選ぶ人が大多数、損害回避のためにリスクを冒す人が大多数。
損害を最小化するように考えるのです。

投資の上級者はここで、勝率50%でも200万円を狙いに行く、100%確実に借金を減らす、といった行動をとって、損害を回避しているかも知れません。
初心者の場合は、自ら利益を減らし、自らリスクのある方へと迷い込んでいきます。

負けない株式投資

株式投資は長い歴史の中で様々な賢人が様々な「勝つ」方法を編み出しています。
テクニカルと呼ばれるチャートの読み方を学び、ファンダメンタルを調査してその企業の財務状況を調べる、株式市場の年間の似たような値動き、アノマリーを理解する、そうやって買っても、負けるときは負けます。理由もわからず暴落するときもある。

何故上がったのか?何故暴落したのか?明確な理由を理解できないまま、退場する場合もあります。結局は集団心理の中で分からないことが起こっているのです。

結局は株なんて、皆が欲しいと思う直前に大量に買い、過熱状態から値が落ちる前に売り抜けるだけ。
大衆心理を如何につかんで一足先に行動するか、に尽きます。

と、ここまで書いて、ほぼ不可能なことを言ってますね。
結局、そんなことはできないのです。大衆心理なんか一足先に分かるはずありません。
つまり必ず勝つ方法など、存在しないのです。

ですが、勝てないまでも負けにくくする方法があります。それが前述した方法①②③です。
「売買の活発な銘柄を買い、利益が●●%になったら利益確定。損害が〇〇%になったら損切り」
このマイルールを徹底し、生活に影響を及ぼさない額の範囲で続けることです。

これが「負けない投資」「負けを最小限にする投資」なのです。

最後に

株式投資を行った人を調査したとき、儲けていた人の一位はすでに亡くなっていた人二位が自分が投資した事実を忘れていた人、という統計があります。
株式投資は長い目で見れば高い確率で右肩上がりなので、放っておけば超長期で上がっているものです。それを人間が「あーでもないこーでもない」と余計な手を加え、わざと負ける方向に導いてしまっているのです。

現在は株式の個別銘柄投資よりは、ドルコスト平均法による投資信託の積み立てを行っている人も多くいて、長い目では非常に賢いやり方だなと、個人的には思っています。人間が余計な意思を加えて余計な方向に向かわせなければ、高い確率で右肩上がりで利益になるのです。

何も考えず無心となって、自ら決めたルールに従って売買を行いましょう。
短気になって短期の一攫千金を狙ったりせず、忘れるくらいにのんびりした気持ちで長期に、株式投資を楽しみたいものです。

ー了ー

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