会社を辞めて資格で食う挑戦の実録|難関資格は後に回せ

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会社がイヤだから何か資格取ろう、そして辞めてしまいたい…。

意識高い系の人でなくても考えたことがあるかも知れません。
逃げるように辞めるのはイヤだ、前向きに辞めたい、辞表を会社に叩きつけてやる…と

そんな人に向けて、食えるための資格の選び方、資格を取るための勉強の進め方、そして食える資格を取って実際に食って行くための最善の方法を紹介します。

この記事を読めば、食える資格を手に入れる効率的な手段と、その資格で食って行くための方法を知ることができます。

資格で食って行く方法は学校では教えてくれませんので、経験者の一つの意見として参考にしてもらえれば、と思います。

結論から言ってしまうと、まず宅建士社労士に挑戦してみて自分の適性を見て行くのがよいです。
そうして、難関資格へと段階的にステップアップしていくのです。

間違っても、最初から難関資格に挑戦は、やらないでください。
長期戦になるのでモチベーション維持が大変だし、挫折したら何も残りませんから…

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目次

資格は何を目標にするか

仕事を早く辞めたいからすぐに取れるものがいいけど、簡単に取れる資格って稼げないのでは?と思いますよね。

でも実は必ずしも、難関資格に合格 = 将来安泰 ではないのです

有望な資格に合格 + 仕事を獲得する能力 この2つがそろって初めて将来の安泰が見えてくるのです。


何に挑戦するか決めてない人は、自分の能力・適性などを考えて進むべきですが、やみくもに難関資格にチャレンジするのはよくありません。

では、どうすればよいか?

平易な難易度の資格から取りかかって、合格したら次の資格へとステップアップしていくのがベストです。

さまざまな分野を勉強していく中で、これまで気付かなかった自分の能力や興味・適性が見えてくるかもしれません。

例えば、下記のようにステップアップしていきます。
受験科目も重なっている場合が多く、勉強時間の短縮になります。

  • 不動産系:宅建士→土地家屋調査士→司法書士→不動産鑑定士
  • 法律系:宅建士→行政書士→司法書士→司法試験
  • 財務系:FP→簿記→税理士→公認会計士
  • 労務系:メンタルヘルスマネジメント検定→FP→社会保険労務士

このようにステップアップする理由ですが、

半年や1年ごとに結果が出るはずなので、その成功実績を積み上げながら勉強を続ける方が、メリハリも付くし、モチベーション維持&アップとなります。

すぐにでも仕事を辞めたい、という気持ちはこらえて、勉強を続けるエネルギーに転化しましょう。
『今に見ていろ』と考えて資格勉強に邁進します。

遠回りと思っている方法が、実は近道な場合も多いのです。
『急がば回れ』です。

ですから前にも書いたように、
もし今、進むべき方向が定まらないならひとまず、宅建士社会保険労務士を受験して自分の適性を見極めましょう。

なお、社会保険労務士ならば難易度は高くなりますが、それだけで食っていける資格の一つです。

難関資格とは

一般的によく言われる食って行けそうな難関資格から難易度順に、列記しました。
難関資格かどうかを、合格までの必要勉強時間の切り口でまとめています。

難関資格と合格に必要な勉強時間

  1. 司法試験 5000時間
  2. 公認会計士 4000時間
  3. 税理士 4000時間
  4. 弁理士 3000時間
  5. 司法書士 3000時間
  6. 中小企業診断士 1000時間
  7. 社会保険労務士 1000時間
  8. 土地家屋調査士 1000時間
  9. 行政書士 700時間
  10. 宅建士 400時間
  11. FP2級 300時間
  12. メンタルヘルスマネ検定2種 50時間

この時間数は、法律の素養や基礎的な知識があるかどうかで、若干の個人差が出ます。
上から5個くらいは、言わなくても分かるくらいの難関資格ですね。

必要な勉強時間を考える

この中で、例えば中小企業診断士や社会保険労務士の場合、必要な勉強時間は1000時間とされています。

仮に月ー金の平日を2時間、土日に各5時間の勉強時間をあてたとすると、週あたり20時間です。

一年間は約50週間なので、ちょうど1年間このペースを続けて必要時間数に到達できるペースとなりました。

同じペースなら、弁理士だと3年、司法試験なら5年かかります。

そういった人は一日の時間数をもっと増やして勉強をしていますが、こういった時間数と期間を目安に、資格選びの一つの判断材料とすることができます。

食える資格って結局は何?

一般的に言われる「食える資格」とは、何か?
常に仕事の需要があって報酬額がある一定レベルにある仕事の資格、といえます。

難関資格なら安心して食えるのか

難関資格を取れば独占状態な上に、報酬も高いことが多いのでその場合「食える資格」と言えます。
但し、難関資格であってもその業務分野の需要が低い場合は仕事が少なくなりますので、食って行くことは難しくなるでしょう。

そういったときに、営業活動をして仕事を取ってくるか、人脈を使って仕事を回してもらえるようにするか、ダブル資格を持って他の資格の顧客も囲い込んで相乗効果を狙うか、など戦略を立てる必要が出てきます。

有望な資格+仕事獲得能力

安定的に食って行くためには、
有望な資格に合格した上で、仕事を獲得する能力が必要となってくるのです。

有望な資格とは、世間のニーズが高い資格

必ずしも難関資格である必要はなく、世間で必要度が高くなっている分野の仕事で、時代ごとの世の中の仕組みに応じてそれは変わります。

一生食って行くためには10年先20年先を見据えて資格選定する必要がありますので、慎重に見極めて選定してください。

今で言うと、AI(人工知能)の台頭はその最たるものなので、今後の動向をしっかり注視する必要があります。

苦労して取得した資格なのに仕事を全てAIに持っていかれた、では目も当てられません。

仕事を獲得する能力は、いわゆる営業力

黙って座っていても仕事はやって来ませんので、資格を持った自分を売り込みに営業回りをします。
営業力は資格の勉強をする段階では必要ありませんが、仕事適性の面で頭に入れておく必要があります。
営業が苦手なら独立開業はしないで勤務型の資格保有者になる、といった具合です。

そういった観点で将来まで使える資格を選んで行く必要があるのです。

未来も有望な資格にするために

難関資格であってもそうでなくても、資格の分野は独占状態になるように法律で保護されていることがほとんどなので、独占的に仕事はできます。

営業力と人脈に力を入れて仕事を確実に取ってくる以外にも、ダブル資格の事務所にして別資格の用件で来た顧客を確保するといった手法も仕事を獲得する違った手段として活用されています。

 

[失敗談]資格試験の受験記

私が実際に受験した資格試験の受験記をご紹介します。
仕事を早く辞めたい=早く資格試験に合格したい、の一心で最初から難関資格にチャレンジしました。

平易なものからステップアップしたほうがよい、と前述しているのはこのときの失敗を受けての感想です。

司法書士とは

不動産の権利登記と会社の商業登記を行う専門職です。弁護士に次ぐ街の法律家と呼ばれます。

司法書士は3000時間必要、と言われているので、一日5時間勉強しても600日かかる量です。
仕事をしながらは無理な量です。
これを事前に調べないまま、突っ走ってしまったのが大きな反省材料です。

試験科目

民法、商法、刑法、憲法、不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法など、これらの法律の問題を択一マークシート方式で。
さらに、実際に登記簿を書かせる筆記試験があります。
見てのとおり、ガッツリ法律です。特にメインは、民法です。

勉強の取り組み法

某大手資格予備校の通信教育を受講、講義レジュメと200回分以上の講義の音源メディアを購入し、受講しました。

朝5:30~出勤までの約2時間、いわゆる朝活。
講義を受けたら過去問を解く、という方法を繰り返します。

3年間ほど続けましたが一日2時間では足りず。2度受験したが不合格。

勉強を数年続けた後に、会社の人事異動で辞めたい原因がなくなっていたこともあり、そのまま挫折した。

主な敗因

とにかく勉強の量が膨大なので、仕事しながら取り組むならば相当の時間を犠牲にして勉強時間を確保する必要がありました。

しかし当初は、それをあまり計算せずに勢いで突っ走ってしまった感があります。

途中でこのペースでは無理なことに気付きましたが、退職してでも受験浪人となる覚悟ができませんでした。

まとめ

司法書士の受験では、高いお金をかけて教材を一式申し込み、3年ほど走り続けました。

その結果分かったことは、

  • 事前に自分の力量(能力と勉強に充てる時間)と敵の力量(難易度)を明確に理解した上で勝負することの重要性。
  • 難関資格はまず、平易な難易度の関連資格から受験して、ステップアップするべき。
    私の場合、宅建→行政書士→司法書士とステップアップすべきであった。
  • 仕事しながらの難関資格挑戦ははっきり言って辛いです。

資格の勉強を始める前に、これらの方法論が分かっていれば結果は違ったと思います。
但し、収穫もありました。

  • 資格試験を受ける上での勉強の仕方、ノウハウが得られた。
  • 毎日決まった時間に勉強時間を確保する癖がついたこと。
  • 資格試験用に学んだ法律知識が他のいろいろな面で思った以上に役に立つ。

今も、違った資格にチャレンジを続けています。
その経緯結果については、また別の記事で紹介しようと思っています。

 

最後に

1000時間以上の資格にチャレンジする場合、とにかく仕事との両立が難しくなってきます。

そうして、仕事をしながら勉強を続けるか、仕事をやめて資格の受験に集中するか、の選択に迫られます。

但し「勝算のない無謀な勝負はするな」と心に銘じて欲しいです。

仕事を手放すと、合格しない限り路頭に迷うことになります。
そうするとやがて、金銭的にも精神的にも追いつめられることになるでしょう。

私は辞めたいながら仕事を続けました。資格は取れなかったけど生活に変化はありませんでした。

職場の同僚で、「弁理士資格に挑戦する」と退職した人がいました。
弁理士の資格取得を目指しながら、個人の弁理士事務所に見習いとして勤務し始めました。

そうして、弁理士事務所での仕事が思うようにできず、メンタルが不調となりました。

弁理士試験もうまく行かず、結局は近所のコンビニでアルバイトをするしかないような状態になってしまいました。

仕事を辞めて資格の勉強に集中するのは効率は良い、しかしダメだった場合のリスクが大きいです。
仕事をしながら資格の勉強をするのは、生活面の心配はないが受験の成果へはつなげにくい。

どちらを選ぶかは人それぞれの事情によって違って来ますが、個人的には、
仕事をしながらある程度まで基礎を積み上げて勝算が見えてから辞める、として欲しいです。

そして私がそうだったように、2~3回の試験で結果を出せなければ、方向転換すべきだと思う。
適性が無いか、能力が足りていない、環境が合ってないのかも知れません。
いずれにしても、惰性で続けても結果は出ないのです。

そういうときには、諦めるという決断もまた、必要となってくるのです。

最後まで読んでくれてありがとうございました。
良い結果が得られるよう、願っています。

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-了-

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