【実録】大学の下宿の探し方・選び方・時期・費用を徹底解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

大学受験も無事終了し、ひとまず志望校に合格した。
4月から大学生、となったとき、それまでは後回しにしていた心配ごとが出てきますよね。
そう、新生活のための準備です。

受験に気を取られてあまり自覚してなかったかも知れませんが、実は既に高校を卒業していて4月から大学生になるのです。
家を出て一人暮らしを始めるとなると、高校生活の延長線というわけにも行きません。

この記事では、4月から下宿生活を送ることになった学生とそのご家族に向けて、新生活を始める手順を実録を交えてお伝えします。

さて、そもそも下宿先をどうするか決めているでしょうか?

生活のための家財道具はどうしようか?
食事は自炊?そのスキルはありますか?
大学までの通学手段は?
そもそも下宿先への引っ越しは.....などなど。
考えて決めること、やることは山積みなのです。

筆者は大学生のとき初めて一人暮らしをしました。
その後も、大学の新卒で入社した会社の独身寮、転勤で入った借り上げ寮、単身赴任、息子の進学に伴う下宿探しなど、様々な一人暮らしの準備を経て、そのスキルの経験値を積み上げています。w

【参考】毎月の学費の仕送りを自動化し手数料無料にする方法

それらも踏まえて、適切なアドバイスをしていけるはずです。
これから一人暮らしを始める新大学生の本人及びご家族の人は、ぜひ一読ください。

では詳しく見て行きましょう。

目次

まず部屋を決める

やることの一番最初は、住む部屋を決めることです。
自宅から通学が難しいならば、進学先の大学の周辺に住む場所を探すことになりますね。

住む場所(生活圏)を決めて、そこを中心に通学と一人暮らしのライフスタイルが決まって来るのが一般的です。

まずその下宿先の探し方ですが、大学の生協または周辺の不動産賃貸業者に行けば学生向けのお得な物件が紹介されています。
また最近は、ネットでも必要条件を選んで探せば賃貸物件を探すことができます。

家賃や希望エリア、建物の新旧、付いている設備、間取りなどなど、事前に条件を考えておいて目星をつけます。

その際、住む物件を探す上で重要視したい項目をあらかじめ考えておきましょう。

以下に、その重要度が高いと思われる項目を紹介します。

居住エリア選び(大学生活)

気になる家賃はひとまず後まわしにします。

まず、居住地エリアです。
急ぎで家賃を見たい人はこちらへ

居住地(住所)をどこにするかは、物件探しの一番重要なポイントです。
家賃もぜんぜん違って来ます。

特にこだわりがないのなら、大学の徒歩圏に住むことをおススメします。
あるいは、自転車を使って5分程度で着ける距離に住むのがベストです。

理由①手厚い生活サポート

大学は学食や売店があるので学生生活サポートの拠点となります。
また大学周辺でも、学生向けのお得な定食屋やお店も多数あって、若者にやさしい街となっていることが多いです。

そして賃貸物件も、学生限定の優遇条件で紹介している場合が多いです。

理由②通学が楽々

近くに住むと毎日の通学が楽ですし、電車代などかかりません。
大学講義の合間に帰宅して休むことができます。
台風や降雪など悪天候でも、家と近くなら安心です。

理由③安価に手軽な食事

大学近隣に住むことで、お昼だけでなく晩御飯も学食で食べることができます。
大学の学食は学生向けに栄養バランスを考えた食事をそろえており、ボリュームのわりに安価な場合が多いのでお財布にやさしいです。

近年は「ミールカード」と言った学生証と一体型になったプリペイドカードのシステムで料金決済ができますが、これはよそで無駄遣いができないので、親の立場としては必ず食事を取らせる意味で安心できます。

理由④避難場所

近年は自然災害で電気水道などのライフラインが止まることもよく見聞きしますが、大学の研究室なら自家発電設備を持っていることが多く、生き延びることができたと、かつて被災したの同期生から聞いたことがあります。

100%の大学でこういった対応ができるとも限りませんが、少しは拠り所となるのではないでしょうか。

そういった意味で、事情が許すなら大学の徒歩圏内に住むことも非常に有益な手段だと考えています。


居住エリア選び(大学生活以外)

一人暮らしで日常生活をする上で、特に「食」に関しては重要視しておく必要があります。
つい面倒くさくなって食事を抜きがちになるからです。

大学生活を別に考えても、居住エリア選びの際に近くにコンビニや定食屋があると重宝するでしょう。
この「食」に関しては、後から出てきますが「食」のはなし で詳細を書いています。

若いうちは、食事と睡眠をしっかり取っていれば、よほどのことがない限り健康にいられると思いますが、その食事をおろそかにしないためにも、食料を調達できる施設が居住地の近隣にあることが重要と考えています。

居住地選びには、コンビニや学生向けの定食屋が近隣にあると安心です。
自炊のスキルがある人はスーパーが近いことが重要となります。

居住エリア選びでそれ以外に重要なのは、駅が近いことも挙げられます。但し家賃は跳ね上がります。

大学生の一人暮らしの場合、病院、役所、銀行などは逆に、近隣になくても大丈夫です。
ほとんどお世話になることはないでしょう。

少しくらいの体調不良でも若者なら病院にはと行かないでしょう。
銀行は、ATMがコンビニにあるのでほぼ行く必要がなく、さらにはスマホの電子マネーが主流なので、使う機会がかなり限られるはずです。
役所関係もほぼ無縁で、大学4年間が終わると思います。

施設面(築年・階数)

賃貸物件選びの際、築年数はどうか、何階の部屋か、駐車場・駐輪場の有無はどうか、などが気になります。

築年数は結局のところ部屋が新しいか古いかですが、古くてもこだわらなければそれだけ安価に済ませられます。
クルマを持たない予定なら駐車場は不要でしょう。

個人的に重要視したいのは、部屋の階数です。


賃貸物件なので例えば20階の部屋ということはほぼないでしょう。
何階でもいいのですが、1階の部屋は避けたいです。

理由は防犯上の問題です。

友人の話ですが、シャッターを下ろしたテラス側の窓から侵入されて盗難に遭った話を聞きました。
しっかり施錠していたのに、留守がちだったため侵入されて家財道具をやられたそうです。

これとは別に、近年は台風・大雨などの自然災害も多く、洪水で浸水してしまうと1階だと被害が大きいですので、できれば3階以上に住みたいです。
最低でも2階以上の高さの部屋を選びたいですね。

設備面(家具・家電)

学生向けの賃貸物件では、ウイークリーマンションのように家財道具一式が備え付けの物件が多数存在します。
これはぜひ利用したいです。

というのも大学生の場合、ほとんどが4年で卒業して転居するので入居時に家財道具をそろえても卒業の引っ越し時に処置に困ることが多いからです。
レンタルできるものはレンタルで済ましたほうが経済的です。

この種の物件の部屋に備え付けの家具として主なものは、ベッド、TV、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テーブル、電子レンジなどで、窓のカーテンも付いていることが多いです。

これらは部屋付属の備品で料金は家賃に含まれているので別に料金は発生しません。
もし自然故障があっても、無料で修理か交換してもらえます。

家具家電付きのお部屋ならレオパレス21


ですから入居者は、布団と着替えを用意すればそれだけで事足りることになります。
卒業の転居の際に不要になった家具家電を友人や後輩に無理矢理に譲るような非効率を避けるために、ぜひ利用したいです。

下宿先の家賃

後半の紹介になりましたが、実は一番重要かもしれない家賃の話です。

具体的な額は地域差があるので一概には言えませんが、学生なら都内でも8万以下、地方なら3万程度で見つかるのでうまく探したいところです。

一人暮らし用の賃貸物件の家賃って、実は30年前から上がってないのです。
特に地方都市はむしろ下がっている?私が大学生の頃の賃料って、今の方が安いですよ。

と言っても、この家賃が大学生の生活費の大きな部分を占める項目であることは確かですね。

交通の便や築年数、設備でぜいたくを言わなければ、かなり安い物件が見つかります。
今どきは、風呂なしトイレ共同、と言った物件はあまり見かけないかも知れませんが、例えば駅まで遠いことを我慢できるなら、安く見つかります。

とにかく何を重要視し、何を妥協するかで上手く調整しましょう。

一か月の生活費のうち、40~50%は家賃+光熱費、20~30%が食費、残り20~30%が遊興費、と言ったカンジでしょうか。
仕送りする親の立場としては、衣食住は面倒みるが、遊興費はアルバイトなどして、自分で稼いでね、と考えます。

その他、賃貸物件は入居時には保証金(いわゆる敷金・礼金)が必要となります。
契約は2年更新が基本ですが、2年ごとに保険的な費用が必要となる場合もあるので、事前に少し多めにお金を準備しておく必要があります。

下宿先を探す時期

下宿先を探す時期は、当然ですが早ければ早いほど、有利な物件が見つかります。
便利で安い物件から入居契約されて行くので、少しでも早く動いて押さえたいところです。

あまりに早いと、前の住人が退去を決めていないこともありますが、大学4年生は基本的に退去します。

と言っても、4月から入居するのに何カ月も前から部屋を押さえることは実質不可能ですから、入学する大学が決まったら、即部屋探しを始めて、決めてしまいたいところです。

ただ、合格発表の後に部屋探しを始めると競争率が一気に上がるので、即断即決を求められてなかなかのんびり考えることもできなくなります。

そこでおススメは大学受験した当日に仮押さえすることです。

事前にネットで数件の部屋の間取りと家賃、近隣の街の雰囲気の目星をつけておいて、受験当日か翌日に下見に行きます。そしてそのうち1つを選んで、そのまま仮押さえしてしまうのです。
もし親御さんが受験に同行するのであれば、子供が試験を受けている最中に下見するのが最適な時間の使い方だと思います。

私の息子が受験のときに、気に入った物件の仮押さえをお願いしたところ、合格発表までの2週間ほどの間は「無料で」仮押さえをさせてもらえました。
大学生受験生向けの限定の優遇措置、だそうです。

→→→ 大学の下宿はいつ決めるか、安価で便利な好立地物件をGetするコツ

結果的に、その仮押さえしてもらった部屋に入居しました。

住まいのセキュリティ

近年の治安の悪化、未成年の犯罪などもあるので、都市部に限らずセキュリティを重視することも多いでしょう。
女子の場合は特に、部屋の扉だけでなく建物の入り口も施錠できる、いわゆるオートロックの建物を選ぶことが安心です。

通学の経路で街灯が多い、人通りが多いなども重要ですが、建物のセキュリティもしっかりとしたものを選べれば安心です。
セキュリティが整っている物件は、それだけ家賃も割高となりますが、安心を買う意識で考えれば、逆に安いかも知れません。

ライフラインを開通する

こうして住む場所が決まり、契約が完了したら契約書と手引書の冊子が渡されます。

その冊子に、電気・水道・ガスの開通に関しての案内(連絡先)が記載されています。
入居日までに開通の手続きを済ませましょう。

水道

日本は蛇口をひねれば水が出る国ですが、キチンと契約して何月何日から使う、と管轄の水道局に連絡する必要があります。

ほとんどの賃貸物件では、連絡さえすれば水道をひねって水が出ますのでそのまま使えます。

水栓の根元コックを開けるように要望される場合もあるので、指示に従いましょう。
水は基本的に、即日で使えるようになります。

電気

居住地を管轄する電気業者に連絡して、水道と同じく何月何日から使用する旨を連絡します。

建物の各住戸にあるブレーカーのメインスイッチをオンにすれば、電気は使える状態になっています。
約束した日より前に使うと、料金を払わない電気泥棒となってしまうので、契約の日の範囲で電気を使うようにしましょう。

近年は電力自由化により、新電力の会社が参入してきています。
携帯会社との連携など料金面でメリットがある場合は、ぜひ検討してみてください。

ガス

居住地を管轄するガス会社に連絡して開栓の手続きを行います。
ガスの場合、多くは担当者が部屋を訪れて居住者立ち合いで開栓を行うので、日時を調整して開栓を行います。

このときガス漏れの検知器を取り付ける、または電池を入れ替えるなどの軽作業も行ってもらうことになります。
ガスの開栓のみ、日程を合わせて立会開栓が必要となることを覚えておきましょう。

電気とガスをセットでお得なサービス

小田急でんき・ガス

ネット回線/Wifi

大学生になって学年が進めば、PCを使ってレポートを出す機会も増えますが、ここ数年は特に、コロナの影響もあって、リモートで講義を行う場合も増えました。
インターネット環境は非常に重要で、ますます生活に欠かせないものとなって来ています。

ソネットau光

さてこのネット環境ですが、建物ごとに条件が違うので、ケースごとに対応が変わります。
既に根元工事が完了している建物ならば、比較的安価に使い始めることができるでしょう。

GMOとくとくBB-ドコモhome5G-

逆に根元工事が未完了の物件の場合は、工事を依頼すると初期費用が高くかかってしまうので、据え置き型のWifiや、ポケットWifiなどの契約を行うと、お手軽にWifiを開始できます。

BIGLOBE WiMAX +5G

既に手持ちの携帯電話でテザリングで済ます場合も含め、それぞれの状況に合わせた最適な方法を選択することになります。

HISモバイル

「食」のはなし

下宿生活は親元を離れて一人暮らしをすることになりますが、何から何まで全て自分でやらなければなりません。
その際、一番重要となるのが食事です。

掃除や洗濯はしなくても生きていけますが、食事をしないと人間は生きていけません。
面倒くさくなって一食抜いた、などは日常茶飯事になって来ます。

以下には、一番重要な食事についてのアドバイスを書いていきます。
さまざまな食事のとり方の紹介ですが、一番合ったやり方を選んでみてください。

行きつけの定食屋

行きつけの定食屋さんを決めて、そこで食事をとる場合です。
学生街では、学生向けに安価に大ボリュームでメニューを取り揃えてくれた定食屋が複数営業しています。

私の場合は、馴染みの定食屋を決めて、そこで毎日食事をしていました。
調子に乗って大盛ご飯を頼んで、体重が3キロほど増えてしまったこともありました。

大学の学食

大学近くに住めば、昼だけでなく夜も、学食で食事をすることができます。

「ミールカード」が安心して便利に使えることは前述したとおりです。

料金は事前チャージ方式です。
年度初めに事前にチャージしておけば、学食で食事がとれたり売店で食料や文具を買える便利アイテムです。

一日につかえる額に千数百円と上限が決められているので、使い過ぎの心配もなく、食生活が心配な親からすると非常にありがたいシステムとなっています。

私の息子の場合(2023年)ですと、年度初めに17万円分をチャージして20万円分の食事を取れるシステムでした。

年度末に余った分は翌年に繰り越しするか、払い戻しも可能です。

コンビニ

前述したようにコンビニの近くに住むと、夜中でもいつでも時間を問わず、すぐに食料を調達できます。

コンビニは割高ですが、面倒くさがりの大学生には一番適した方法だと言えます。

面倒くさがって何も食べないよりは、コンビニ弁当やおにぎりを食べるほうがよほど健康にいいです。

自炊

料理をするスキルを持っている人は、自炊をするのが一番経済的ですし、食材の買い置きがあれば好きなときに料理ができます。
雨の日に外出する必要もありません。

しかしメニューが一定でマンネリになると、飽きたり面倒くさくなったりして食材が傷んでしまうので、きっちりできる人でないと厳しいかも知れません。

私には無理でした。

アルバイト先での「まかない」

大学生活が軌道に乗ったらアルバイトを始めるかも知れません。

飲食店でアルバイトをすると、バイト時間の合間にまかないを出してくれることがあります。
つまり食事です。

アルバイトでお金を稼ぎながら、合間に「まかない」で食事をすれば一石二鳥となります。

学生寮

大学が運営している学生寮の他に、大学とは直接関係ない会社が学生向けに運営している寮設備があります。
食事付きで学生を入居させて、生活の面倒を見ている感じです。

学生向けにルールが比較的多いので、自由を求める学生にはあまり歓迎されないかも知れませんが、食事と生活の面倒を見てくれる上、一人にならないので親の立場からすれば安心な施設です。

学生数が多い都市部に集中していますが、門限が設定されていたり外泊の届け出が必要だったりするので、学生側からすれば面倒に思われるかも知れません。

まとめ

以上、大学の下宿の探し方・選び方と一人暮らしの生活について書いてきました。

大学に入学とともに一人暮らしを始める学生の皆さんは、期待と不安が入り混じった状態で4月を迎えることと思います。
これまでとは全く違った環境で、何者にも束縛されない自由と、すべて自分でやらなければならない自立と、そして一抹の寂しさを抱えながら暮らしていくことになります。

自由とともに責任感を手にすることになるわけですが、最低でも4年間はこの生活が続くことになります。

楽しくもあり、寂しくもあり、そんな自由な時間は人生でなかなか得られない貴重な時間となります。

この期間は、親から巣立っていくための貴重な時間となります。どうか時間を有効に使ってください。
そして親御さんへの感謝も忘れずに。

体調管理に気を付けて、未来へ羽ばたいてください。

―了―

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次