大学入試|受験の前泊と親の同伴・付き添いの割合と最新事情実録

当ページのリンクには広告が含まれています。

季節は冬、世間の受験生は「いよいよ」と言う気持ちになります。
そう、受験シーズン到来です。

大学受験について、一つ考えて欲しいのですが、

あなたが受験生なら、受験の際に親に付いてきて欲しいですか?
あなたが受験生のなら、子供の受験について行こうと思いますか?

この記事ではそんな「受験への親の同伴」についてその長所短所を実録と共に紹介していきます。

遠方の志望校を受験しようと考えている受験生とその保護者には、ぜひ読んで欲しい内容です。

「受験旅行に親がわざわざ付いていくのか?」との考えをお持ちの人もいるかもしれませんが、親が同伴することで、少なからずメリットがあります。

さて、冒頭の質問の回答はどんな感じでしょうか?

結論から言うと、子供が精神的に成長していれば「不要」、まだまだ未熟で不安そうなら「同伴する」です。

なお、親が同伴している受験生は、私の感覚だと半分くらいです。

来て欲しいかどうか、子供に直接聞いてみましょう。
少しでも不安そうなら、同伴します。
なので「どっちでもいい」と答えるなら、同伴しましょう。

そして、「要らない」と言われたらその意見を尊重しましょう。

→→→ 合格したら下宿探し

目次

大学受験の前泊

大学の受験先は当然ながら、子供の希望により決まる部分が大きいですね。

志望する先が遠方で、自宅から通学が無理な立地ならば前泊しての受験となります。

前泊のメリットとデメリット

受験地までの所要時間が何時間なら日帰り、それを超えたら前泊する、と言った明確な基準はありません。

私の受験のときは、前泊しました。
受験会場が、自宅から電車で片道3時間ほどかかるところにある大学でしたが前泊しました。
一方で同じ大学を受けた同郷の友人は「前泊せずに始発で行った」と言っていました。

始発で間に合うなら当日移動でも可能ですが、以下に挙げるようなリスクを考えると、3時間を超える場合は前泊することをおススメします。

かいつまんで言えば、「安心」を優先するか「金銭面」を優先するか、です。

前泊のメリット

さてメリットは何と言っても時間の余裕です。
前日のうちに長時間の移動を終わらせてしまうので、当日は早起きの必要はなくて睡眠を十分取ることができます。

試験会場の近くに宿泊できれば乗り換え間違いの心配はほぼ0ですし、満員電車での無駄なエネルギーを消耗することもありません。

そしてそれが、精神的な余裕につながって来るのです。

仮に当日移動にして朝に不測の事態が起こったら、「遅れそうだ」と考えるだけで精神的に消耗してしまい、ギリギリで間に合っても試験に影響してしまうかも知れません。

複数の宿泊希望日が一度に検索可能 日本旅行『赤い風船』宿泊予約

前泊のデメリット

時間と精神的な余裕を得られた代わりに、宿泊の費用が掛かります。
また、前日夜と当日の朝の食事を、自分一人で孤独に取る必要があります。

自宅なら前夜は家族で激励を、当日朝も朝食が出て、お昼のお弁当まで準備してくれている場合も多いでしょうが、これら全てを自分一人で済ます必要があります。

また、宿泊による環境変化もありますので、「枕が変わると眠れない」ような性分の神経質な人は、体調に影響があるかも知れません。

親目線としては、キチンと宿に着いたか、御飯は食べたか、翌朝は寝坊せずに起きれるか、など心配になりますね。

親が同伴する場合の注意点

親が前泊に同伴する場合、宿泊のデメリットで考えられる問題をかなり解消できます。

過保護かも知れませんが、親が経路を調べてチケットを取り、宿泊の予約もできます。
そして同行していたら食事を一緒に食べることができて、宿で一緒なら子供も精神的に安心するでしょう。
翌朝は、寝坊する心配もありません。

受験時の交通トラブル実話
2023年の国立大二次試験の際には、北海道では雪の影響で大きな交通障害が起きました。
夜中まで電車が動かず、駅に寝泊まりした受験生も多数いたようです。
TAXIを使う受験生もいたようですが、子供だけでは大金を使ってそんな発想はできなかったでしょう。

そう言った「不測の事態」への対応と精神的な安心に対しては、親が同伴するのが安心です。

要するに、
受験生には受験のことだけに集中させて
他の余計な心配をしなくて済むように周りからバックアップする、ということです。

反面、親が同伴するデメリットもあります。

まず、二人分の交通費と宿泊費がかかります。
仕事を持っていれば、休みを取る必要もあるでしょう。

前夜、寝るときまでずっと一緒にいるので、受験生としてはわずらわしさを感じるかも知れません。

とにかくリラックスさせるために、親はいろいろ言わずに先に寝てしまいましょう。
子供が翌日普段どおりに試験に臨めるよう、精神面・体調面を最低限だけ気づかって放っておきます。

親がピリピリして緊張していたら、子供に悪影響です。

そして翌朝は必ず子供よりも先に起きて、天候と交通機関の運行状況を確認します。

その後、一緒に朝食を取って出かけます。

ぜひ、この一言をかけてあげてください。
普段どおりの平常心で』と

なお、子供用の当日のお昼ご飯の手配についてですが、「受験生応援パック」として弁当をフロントで用意してくれているホテルもあります。
コンビニでおにぎりを買うよりはいいかも知れません。

なお、大学の学食はできるだけ避けるようにしたいところです。
ケースバイケースですが、混雑で食事できない恐れもあるためです。

そうして子供を送り出したら、親は夕方まで空き時間となります。

時間の使い方は自由ですが、一つの手段として、この空き時間で下宿先を下見して来ることを提案します。

【実録】大学下宿の探し方-選び方時期費用を徹底解説

話はそれますが、
私が子供の受験に同伴したときは、あらかじめ目星を付けていた賃貸物件で、下見を行っていました。
結果的に、そのときに仮契約した下宿先に、住むことになりました。

かなり早いタイミングでの物件探しとなるので、非常に条件の良いリーズナブルな物件をGetできています。
通学の利便性、希望の階数、南向き、駅近、築年数、設備、駐車場の有無、などがポイントです。

下宿をいつ決めるか】安価で便利な物件をGetするコツ

一人で宿泊する場合の注意点

一方、親が同伴せずに子供が一人で前泊して受験に臨む場合です。

精神的に自立できている子なら、放っておいても自分で調べていますが、現地までの経路を理解し、宿泊費も含めた十分なお金を持って行く必要があります。

外泊、特にホテル宿泊が初めての場合も多いので、チェックイン・チェックアウトの手順は理解しておいた方がいいでしょう。

特に一人だと、おざなりになりがちな食事朝の起床時刻に関しては、注意する必要があります。

心配は残りますが、子供の独り立ちのキッカケとなるタイミングなので、遅刻にだけ気を付けてやって、後は全面的に放置してしまいます。

楽天トラベル

実録|受験前夜の晩御飯の話

受験前夜の晩御飯は、受験生としても、受験生の親としても、経験しました。

大きな荷物を脇に置いて、一人で晩御飯を食べている受験生がほどほどの人数います。

笑顔はなく、皆が黙々と食べています。
そのなんとなく寂しそうに見える光景が痛々しくて、「一緒に食べようか?」と声かけしたくなりました。
ライバルかも知れないし、知らない人にそんなこと言われたらきっと気味悪がられますよね。

自分も経験あるし、当の本人は何とも思ってないんですが、親が同伴していない一人ぼっちの受験生が寂しそうに見えたので、何となく元気づけてやりたい、って思ってしまいました。

私が受験生の頃は、親が同伴している人は2割程度だったように記憶しています。
今の子供世代ではもう少し増えて、半分くらいは親が同伴していたかも知れません。

宿泊の予約と費用

宿泊の予約はいつから

宿泊予約は早い方が絶対にいいです。
9月から11月中に。正月過ぎたら良いところは埋まっているかも知れません。

受験のスケジュールは半年以上前から決まっているので、受験先と宿泊人数が確定しているなら早いうちに決めて、予約入れてしまいましょう。
近くて安いなどの条件の良い宿泊先は先に埋まっていきます。

なお主に国公立大では、一次試験の出来具合によって志望校を変えることがかなりの割合で発生します。

共通テストが終わって自己採点の後、志望校の再考を始めるため、1月末から2月にかけてはキャンセルが出て良い条件の宿泊先が取れることがあります。

1月末頃に改めてチェックしておくといいかも知れません。

【Yahoo!トラベル】取り扱い施設数が約17000施設!!国内最大級宿泊予約サイト

宿泊費用について

通常のビジネスホテルならば朝食付きで1万円未満で泊まれる場合も多いですが、東京都心や駅から立地の良い場所は当然に高くなります。

地域・立地・日程によってさまざまなので実情に合わせて検討してください。

早いタイミングでの予約をするほど良い条件の宿泊先が見つかるのは前述のとおりです。
親が同伴するからツインの部屋を取る、となるとなお予約が難しくなります。

親が同伴するが、シングルの部屋を2個取るって方法もありますね。
費用的に不経済となりますが実情に合わせて検討してください。

ビジネスホテルで多いのは、朝食のみが付いているプランですが、地方の温泉宿では夕食も付いているプランがありますが、やはり割高になってしまいます。

宿泊先の選び方と注意点

近場のホテルを選ぶべき理由

当日の交通機関の乱れを想定した場合、例えば電車が止まってしまっていもタクシーを飛ばせば間に合う程度の場所に泊まると、最悪の事態を回避できます。

料金が安いから、との理由で1時間以上離れたところに宿泊するのはあまりおススメできません。
受験会場まで30分以内で到着できるホテルならベストです。

とにかく1~3月の時期は雪など交通障害が起きやすいので、考慮しておきましょう。

宿泊先の施設と設備についての注意点

万全な体調で臨めるならば問題ないので、設備には大きなことを期待する必要はありません。
キチンとお風呂に入って、適切な環境で睡眠を取れるならそれだけで十分でしょう。

前述しましたが、受験生応援パックの内容で受験生用にお弁当やお守りなど、ホテルを上げて応援してくれる施設もあります。
予約状況と予算に余裕があるならば、選んでみてもいいかも知れません。

→→→入試の次は下宿探し

実録|大学受験の前泊・実例3選

ここからは、大学受験を前泊で受けた実録を紹介します。
親の同伴ありの場合となしの場合の両方があります。

実録①自分の受験(現役生)

数十年前になりますが、訳も分からずホテルの予約から全て、親に任せていました。
受験の当日は父に同行してもらい、受験会場行きのバス乗り場まで一緒に来てもらったことを覚えています。

不合格だったこともあり、それ以外のことはあまり覚えていません。
親に一緒に来てもらった受験は、この1回きりです

親が同伴していたのは、2割くらいの比率でした。

実録②自分の受験(浪人生)

浪人での受験はすべて一人で行きました。

A大 →合格・入学

同郷の友人が始発で受けた前述の大学です。
ビジネスホテルに泊まりました。

前夜にホテルで開いた赤本で、昨年の物理の問題が解けなくて、
「ヤバくないか?」と焦りました。

しかしすぐに「昨年の問題だから今年は逆に出ないはず」と割り切って、あとは勉強をやめて寝ました。

2回目の受験だったこともあり、肝が据わっていました。

精神的に成長していれば、親が同伴する必要がない、と思うのはこういう経験からです。

B大 →合格

新幹線を使ってかなり遠方まで行ったので、行きから『遠すぎ、帰りたい』と思ったことを覚えています。

現地に着き、受験会場まで下見に行ったとき、路線バスの経路がややこしくて、運転手さんに聞きまくっていました。

夕食はホテル内に高級なレストランしかなくて、メニューも全て英語だったのですが、辛うじてPilaf(ピラフ)が分かったので、それを食べました。
(確か Oriental Pilaf だったかな)

実録③息子の受験

親として、受験生の息子に同伴しました。
雪が積もる地域の大学で、天気が荒れ気味だったこともあり、雪仕様の自家用車で出かけました。

宿泊ホテルは大学まで電車で3駅の場所でしたが、そもそも電車の本数か少なく自動改札が導入されていない地域であったため、運賃は切符のみです。
券売機は、受験生で長蛇の列となっていました。

前日に現地入りし、受験会場を下見に行ったときにそういった状況を見ていたので、当日の朝早くに切符だけ購入していました。

事前に下見して状況が分かっていなかったら、ちょっと慌てていたかもしれません。

受験生の皆さん、前日の受験会場の下見は、必ず行きましょう。

地方に行くと、電車の便が少ない&自動改札が使えないことを考慮しておく必要があると痛感しました。

まとめ

非常に不謹慎なのですが、子供と二人の旅行だったので、前日からワクワクしていた記憶があります。

当人は受験本番でピリピリとしていましたが、親としては気楽な引率で無事に受験会場に送り届けることができました。

あれこれと気を回す必要はありましたが、後になって考えると楽しかった、と印象を持っていて不思議な感覚です。

受験生の子供からしたら迷惑な話だろうなと思いますが。

今は私の受験生の頃とは違って、子離れができてない親も多く、親の同伴率が増えていると思います。

親が同行するかどうするかは、結局は受験を受ける子供にとって何がベストか、との考えから判断していけば良いと思います。
不安そうなら付いていく、迷惑そうならやめる、それに尽きます。

話は以上です。
ここまで読んでいくれてありがとうございました。

→→→入試の次は下宿探し

受験に親が同行してもしなくても、それなりの努力をしてきた受験生にはぜひ、100%以上の力を発揮できるように期待して結びとします。

頑張ってください。

合格して大学に入学したら、完全に親からは巣立っていくなぁ、という印象です。

ー了ー

あなたもブログを始めてみませんか?
月額でかかる費用はわずか1000円ほどです。さらに今なら…

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次